【投手編】楽天イーグルスの2021年シーズンを振り返ろう
随分久しぶりの更新になってしまいました。
今回は楽天イーグルスの2021年の総括を、過去に私が行った記事の振り返りも兼ねて行っていこうと思います。今回は【投手編】です。
過去の記事はこちらからどうぞ↓
・今年の楽天、優勝のキーマンは誰?
https://tora-baseball.hatenablog.com/entry/2021/02/03/015612
・【楽天】2021年度プロスペクトランキング!!!【独断と偏見】
https://tora-baseball.hatenablog.com/entry/2021/02/19/235517
開幕前は、前年から続く涌井・則本・岸の3人にドラフト1位ルーキーの早川隆久とMLBから帰国した田中将大が加入した『先発五本柱』が各種メディアでも大きく取り上げられました。
しかし実際は、開幕当初は好調だった涌井が5月以降大きく調子を崩し、田中は年間通して援護点の少なさに苦しむなど、思い通りにいかない1年となりました。
田中に関しては援護点の少なさばかりが語られますが、実は23先発のうち無失点でマウンドを降りた試合がわずか1試合しかないなど、投球内容そのものもMLB挑戦前より悪化しています(以前が凄すぎですが)。勝利数の少なさはこういったところも関係しているかもしれません。
5人合計で60勝は期待できると開幕前は思ったものですが、遥か及ばない39勝に終わってしまったのはやはり寂しい限りです。開幕前は先発は盤石と考えていただけに、ここでコケてしまったのはあまりに痛すぎました。
唯一明るい話題といえば瀧中の躍進です。先発6番手として開幕を迎え、最終的に則本に次ぐ10勝を上げました。防御率も3.21と優秀で、リーグ7位相当。ロッテ戦を除くと94.2回を投げ自責点19、防御率にすると1.81と圧巻の成績を残しました。来年はロッテとの相性を改善させ、さらなる活躍に期待したいところです。
救援陣に目を向けると、救援防御率が2.75と、リーグ唯一の2点台を記録するなどポジティブな要素が多い1年でした。
宋家豪、森原が前年の不振から脱却し、酒居がキャリアハイの成績、安樂や西口など中継ぎの経験がまだ少ない選手の活躍も目立ちました。宋、森原の復活は開幕前に挙げた今シーズンのキーポイントの一つでした。
守護神の松井裕樹も防御率0点台をキープするなどキャリアハイに迫る成績を残していましたが、練習中に右太ももを痛めたため離脱。結果的に8月20日の登板がレギュラーシーズン最後の登板になってしまいました。CS1stステージに合わせて復帰しましたが、前述の宋家豪・酒居・安樂と共にそれぞれ失点を喫するなど、最後の最後でリリーフが踏ん張りきれませんでした。
開幕前に挙げたプロスペクトランキングでは、1位に早川隆久、3位に鈴木翔天、5位に髙田萌生がランクインしていました。早川はルーキーとしては申し分ない活躍を果たし、鈴木も5試合だけではありますが無失点と経験を積みました。しかし髙田は防御率9.39、登板した4試合のうち3試合で失点を喫するなど厳しい内容でシーズンを終えることになりました。二軍でも防御率4.86と結果を残しているとはいえず、来季以降に大きな不安を残す結果となってしまいました。
今シーズンの投手陣は伸びてきた若手が少なく、これまでの食い潰しのような形になりました。来シーズンは先発として西口や高田孝一が、中継ぎとして津留崎や内間が戦力となり、投手陣の高齢化に歯止めをかけてくれることに期待しましょう。
今回はここまでです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。